前回(http://blog.rokkakai.co/entry/2014/02/18/044503)
何とか東京を脱出し、足柄サービスエリアに到着した石原!
しかし、足柄サービスエリアでは全く人が止まってくれない。
空には雪が舞い、体力は限界を迎えようとしている。
これからどうなってしまうのか!
疲労がピークに達し、
「今日寝て明日の朝頑張ればいいじゃん。」
「朝になればトラックドライバーが起き出すからそれを狙えばいいよ。」
そんなことを考えてしまいます。
しかし、自分の気持ちを奮い立たせ、
「今日頑張って進まないと絶対明日大阪には着かない!」
「朝まで待ってたら途中で下ろされた時、間に合わない!」
と頑張って立ち続けました。
すると、1台のワゴン車が止まりました。
男性「こんな雪降っている中で何やってるの?」
石原「大阪までヒッチハイクをしたいんです。」
男性「寒いでしょ。乗って」
石原「はい!ありがとうございます。」
乗せてくださった男性は「杉田」さん。
建築関連の仕事をなさっていて、
名古屋で作業されている方と入れ替わるための移動中に
僕を見つけて乗せてくださったそうです。
杉田さんいわく、
「名古屋までしか行かないけど、寒そうだったから乗せた。」
との事です。
雪の中で頑張った甲斐がありました♪
杉田さん、本当にありがとございました!
杉田さんのおかげで名古屋のサービスエリアに到着!
杉田さんとお別れして、再度ヒッチハイクを開始しようとしたのですが、
さすがにおなかも空いてきていたので休憩をかねて腹ごしらえ♪
外はかなり寒かったのでカレーうどんを頂きました♪
さて、足柄サービスエリアと同様にサービスエリアの出口付近でヒッチハイク再開!
外にずっといると体が冷えて来るので、
休憩所とサービスエリアの出口を何回も往復しました。
もう何時間経ったのか…。
全然止まる気配は見えません。
このままでは1日使ってしまうと思い、
トラック運転手の方1人1人に声を掛けて歩く事にしました。
石原「あの…(大阪のプラカードを見せる)」
男性「大阪は行かないよ。」
石原「あの…(大阪のプラカードを見せる)
男性「乗せてあげたいけどね。乗せられない決まりなんだよ。」
こんなやりとりを何十回と繰り返していると1人の男性が、
男性「急ぎ?急ぎじゃなかったらトラックの修理が終わったら乗せてあげるよ。」
石原「ありがとうございます!」
男性「後2時間位で終わるからそれまでこの辺の分かるところにいてね。」
石原「分かりました!」
なんと!乗せてくださる約束をしてくださったのです!
僕は意気揚々と休憩所に戻り、いすに座りました。
…と思っていたのもつかの間!
いつの間にか眠ってしまっていたのです!
寝ていた時間はちょうど2時間!
僕は外に走り周りを見渡しました。
しかし、そこには約束してくださった方のトラックはありませんでした。
せっかくのチャンスを逃し、
何分かは動く事ができませんでした。
しかし、自分を再度奮い立たせ、
新しいトラックがサービスエリアに来る度、声をかけ続けました。
今までヒッチハイクをし続けた時間を超え、
駐車場にあるトラック全てに声を掛け、
全て断られてもプラカードを持って立ち続けました。
すると何時間ぶりに男性から声を掛けられました。
男性「どこまで行きたいんだ?」
石原「大阪の梅田までです。」
男性「何でヒッチハイクしてんだ?」
石原「改めて、人に感謝するという事を学ぶためにやっています。」
男性「そうか。大阪には行かないけど、途中で下ろしてやるから乗りな。」
石原「ありがとうございます!」
乗せてくださったのは「古川」さん。
横浜からの貨物を福岡に運ぶ途中で僕を見つけて乗せてくださいました。
古川さん「さーて、どこで下ろすか。」
石原 「どこでも結構です。」
古川さん「大阪って言ったよな。それなら高速バスの停留所にしよう。
それなら高速道路から降りれるしな。」
石原 「なんて場所ですか?」
古川さん「高槻っていう停留所。」
石原 「?」
晴れて大阪に行ける事になったのですが、
土地勘が全くないので高槻がどういう所なのか
分からないまま移動する事に。
移動し始めて何時間か経ったところで古川さんが、
古川さん「もう大阪入るよ。」
と一言。
看板を見ると「大阪府」の文字が!
この看板が見えた時めちゃくちゃうれしくて疲れも吹っ飛びました♪
喜んでいるのもつかの間、バスの停留所に到着!
古川さんと別れ、高槻の停留所から高速を降りてみると車通りがほとんどない!
ヒッチハイクをしようにも車がなければしようがありません。
途方に暮れているとまた森田社長から連絡が!
モリタ「今どんな感じ~♪」
石原「今大阪に着きました。」
モリタ「おお!やったやないか!」
石原「それがですね、高槻って場所なんですが、車通りがないんですよ…。」
石原「マジっすか!?どうすればいいんですか!」
モリタ「高槻って駅があるからそこから梅田に向かえばええ。」
石原「また電車ですか?」
モリタ「そや。また電車賃もろて梅田に行けばいいんや!」
石原「やってみます!」
高槻駅に移動し、電車移動ではおなじみ!
切符売り場での頼み込みを開始!
まず男性に声を掛けてみると、
石原「すみません…。梅田まで行きたいんですけどお金が無くて…
100円だけでもいいので頂けないでしょうか…?」
男性「ええよ。」
石原「ありがとうございます!」
と快諾してくださいました。
2人目の男性は、
石原「すみません…。梅田まで行きたいんですけどお金が無くて…
100円だけでもいいので頂けないでしょうか…?」
男性「100円だけでええの?はい。」
石原「ありがとうございます。」
と、これまた快諾してくださいました。
3人目の男性は、
石原「すみません…。梅田まで行きたいんですけどお金が無くて…
100円だけでもいいので頂けないでしょうか…?」
男性「梅田まで行ければいいの?」
石原「はい!今200円あるんで、50円だけでもかまいません!」
男性「はい、100円。」
石原「ありがとうございます!」
と、またまた快諾!
これで梅田に行く分のお金が集まり、
切符購入後いざ梅田へ!
電車に揺られながらゴールの梅田を向かいます。
今までお世話になった方達の顔を思い浮かべ、
感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして!!!
念願のーーーー
梅田駅に到着!
そこには大阪支社長の坂本さんが待っていてくださいました!
坂本「ほんま!よーきたね!お疲れ様!」
石原「ありがとうございます!」
坂本「いやー、ほんますごいわ!頑張ったね!」
石原「いえ、これは僕が頑張った訳ではなく皆さんに助けられただけです。」
僕が言った言葉が今回のヒッチハイクの全てだと今でも思っています。
僕が何か特別頑張った訳ではなく、
ヒッチハイクのために全てのサポートをしてくださった森田社長
お金をくださった方々
僕を大阪まで送り届けてくださった下川さん、杉田さん、古川さん
僕を迎えに来てくださった坂本さん
一人でも欠けていたら僕は大阪まで無事にゴールする事はできませんでした。
この場を借りて改めてお礼を言わせていただきます。
本当にありがとうございました!
これから、六花界の石原として今までのご恩と
感謝の気持ちを忘れず頑張ります!