桜、満開!
イチゴ、満開!!
今日は田園都市線高津駅から徒歩15分の所にある「武笠農園いちごハウス」に。
ハウスに入ると早速、奈良さんのお出迎え。
奈良「森田さーん!どうも!」
満面の笑み!
森田「奈良さん、本日はよろしくお願いします!!」
今日は最高気温17度、しかもハウスの中は22度前後で保たれているので早速上着を脱ぎ・・・
見学開始です!
ハウスの中はこんなにも綺麗。
下の土はカバーされており雑草も一切ありませんでした。
そしてたわわに実ったイチゴがこんなにもたくさん!
早速、一つ目のイチゴ「紅ほっぺ」をいただきました。
森田「(イチゴ、うめぇ。)
奈良さん、早速聞きたいのですが、イチゴの栽培に一番大切なことって何ですか(もぐもぐ)?」
奈良「日射量です!
太陽の光を浴びてもらわないと濃い味のイチゴはできない。そして夜しっかりと冷えることが大切。この寒暖差と日射量というのがイチゴにとっては一番大切なことになりますね。」
森田「人間だったら風邪引くね!!」
奈良「・・・」
森田「他に何をすれば美味しくなるんですか?」
奈良「温度や湿度の管理。そしてCO2を発生させて光合成を促しています。」
森田「酸素少ないの!?今、大丈夫!?」
奈良「(笑)、、、酸素はあるので大丈夫です。
外気のCO2はだいたい400ppmですが、ここは600mmpにしています。あまり上げすぎても良くないのでうちではそのくらいにしています。」
森田「地球をキレイにしてくれてありがとうございます。」
奈良「あとは栄養としてアミノ酸をかけてあげています。実はイチゴは葉から栄養を吸うんです。しかも裏側だけでなく表からもちゃんと吸ってくれるんです。」
森田「土もなんかフワフワしてる!ツバメの巣みたい!」
奈良「そうなんです!うちはヤシ殻を使っています。ヤシ殻は水を溜めすぎず水はけが良いのがポイントです。農家によってはロックウールを使うこともありますがうちはその観点からヤシ殻を使っています。」
奈良「ところで森田さん、面白い品種食べてみませんか??」
森田「そうゆうの得意です!!」
奈良「この品種は桃薫(トウクン)という品種です。ここ3年ほどチャレンジで一区画だけ作っています。何とこの品種は百貨店などでは一粒1,000円の所もあるんです。森田さん、少し香ってみてください。」
森田「!?」
森田「イチゴミルクみたいな香りがするー!」
(パクリ)
森田「桃みたいな味がする!!」
奈良「面白い品種です。形も可愛らしいし、楽しいのでこのような品種はチャレンジで作っています。こちらはイチゴ狩りのお客さんには食べてもらっていない特別な品種なんですよ。こんな感じで紅ほっぺだけではなく最近では恋みのりという品種も作っているんです。」
森田「ふむふむ、なるほど。
あ!奈良さん、このイチゴ食べてみてもいいですか??」
奈良「・・・え?なんでですか?」
森田「気になったからです!」
奈良「・・・え?美味しくないですよ(笑)」
森田「得意です!!」
(モグモグ、、、)
森田「・・・(ぐわぁぁぁぁ)にげぇ、、」
奈良(笑)
「お口直しにこちらをどうぞ!」
奈良「紅ほっぺ100%手作りジュースです」
森田「奈良さん、きっと良いお父さんになると思います!!」
森田「めちゃくちゃ美味しいですね!
イチゴに怒られてイチゴに慰められた感じ!!!」
奈良「イチゴっていいですよね!」
森田「ハウスの中を歩いていて気になったのですが、蜂がちらほらいますね。西洋ミツバチっぽい・・・。このハウスの中に蜂の巣があるのでしょうか?是非みせてください!」
奈良「お!正解です!早速観に行ってみましょう。」
森田「ハチミツ食べたい!」
奈良「森田さん、残念です。実はイチゴには蜜が少ない。なのであくまでも受粉してもらうために解き放っています。」
森田「・・・こいつら、ご褒美もなく頑張ってるんだなぁ。
ぼくと一緒だなぁ」
奈良「・・・なんかあったんすか!?」
そしてお昼ごはん食べながらお話を聞くことに。
森田「あ。
イチゴって、たっっっくさん種が付いていますが、あれって植えたらいちごがなるんですか?」
奈良「おーー、なることはなります。
良い質問です!!!
でも、違うイチゴがなるんです。」
森田「どうゆうことですか?」
奈良「何故か判らないですが、別の品種が出てくるんです。」
森田「それって奥さんから黒人の子供が生まれてきちゃうみたいな感じじゃないですか!?」
奈良「あはは(笑 人間ではありえないですけど、いちごだと生える葉の形も違うんです。なのでイチゴは苗からながーく伸びてくる元気のいい一本を選定してそこから苗を作ります。だいたい400株から1万株まで増やし、そのうちの7,000株を植えています。」
森田「桜みたいですね。衝撃的。」
ハウスに戻り、本音トークを聞いてみました。
森田「奈良さん、百貨店ではかなりの高額でイチゴが販売されていますが、イチゴの最高値って正直いくらが妥当だと思いますか??」
奈良「聞いちゃいますか?笑 僕のところでの最高値は一粒260円位です。百貨店では箱で1万円を超えるものもありますがコンスタントに出荷できないから僕はやりません。それに輸送リスクもあり良いイチゴほど繊細なのです。手間を掛け、突き詰めても限度はあるかもしれません。値付けは自由ですし、農家を応援してくださるのは嬉しいことですけどね(笑)」
森田「ウチのレストランと一緒です。納得です。
今後はどんなトライアルをして行きたいと思っているんですか?」
奈良「僕は地域を盛り上げていきたいと思っています。この農園では直売は12月から2月のみで今のシーズンはイチゴ狩りをしています。曜日が限られているのですが、定員も募集開始1時間ですぐに埋まってしまっています。この地域は家族づれも多く、休日に遠くには行けないけど家族の時間を楽しみたいという方々がここに来てくれています。だからイチゴの値段をあげて、儲けることよりも地産地消を大切に地域とのつながりを大切にして行きたいと思っています。」
森田「ブランディングはハウスを見ればわかります。人が呼べるか呼べないかが大切な判断箇所だとすると、本当にキレイ!!!
素晴らしい!!」
奈良「予約が埋まってしまってからの電話はひたすら謝り続けるしかないんです。笑 ありがたい話ですが。笑」
森田「確かにさっきの電話も謝ってましたね!笑 でもちゃんと対応されていてすごいですね。
僕もパスタでイチゴは使いますが、使い方の幅が広がりますね。奈良さん、本日は本当にありがとうございました!」
奈良「こちらこそありがとうございました!またいつでも遊びに来てくださいね。」
ありがとうございました!
今週はイチゴの週でお料理を作ります!!